回転の弱いショートサーブをツッツキで低く嫌なところにレシーブする方法
PTA卓球部OBの高木さんから頂いたメモ。
現在ペルーから一時帰国中だか、下記メモを置いていってくれた。大変参考になる。
本当にありがとうございます!
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回転の弱いショートサーブをツッツキで低く嫌なところにレシーブする方法
●よいレシーブで勝率アップ
現役の皆様のあいだでは、
1)ロングサーブが来たら打っていく、
2)ショートサーブが来たらツッ ツキで返す、
という基本パターンの方が多いと思います。
1)の場合は自分が打ちミスをしないこと、
2)の場合は、その次に相手に強打されないようにすることが大切ですよね。
ところが、2)で相手が回転の弱いショートサーブを出してくると、こちらがツッツいた時に高く浮き 上がってしまって相手に強打で決められて困ってしまうときがあると思います。
今回は、この対策のヒントをご説明して、皆様の勝率アップにつなげていただければと思います。
対策のポイントは「低く、そして相手の嫌なところに返す」です。
●低く返す
レシーブが浮き上がって「うわっ!しまった!」となるのはプロでもしょっちゅうやらかしており、これはサーブの回転を常に正しく判断することがほぼ不可能なためなので、仕方のないことです。
でも「回転が少ないぞ」と正しく判断したにもかかわらず、レシーブが浮いてしまう場合には、どうす ればよいでしょうか。
まずは、ラケット角度が上を向きすぎているので、台に対して垂直近くに立てるように調整します。
おつりを受け取るように手を出すのではなく、握手するように手のひらを床に対して垂直近くにしま す。
ここで難しいのは、ラケット面を相手側に向けるために、フォアハンドレシーブのときには手首を相当外側に曲げなければいけない場合があるので、そこは意識的に行う必要があります。
バックハンドレシーブでは手首を無理に外側に曲げなければいけない場面はあまりなく、返す方向に応じて真っ直ぐか、少し内側に曲げればすむと思います。
また、バウンド直後にレシーブするときには、下から上に上がってくる球をとらえるので、そのままではラケットを立てていてもやはり上に跳ねてしまいます。
これを抑えるために、インパクトするときに下向きにこすり下ろしてあげれば浮き上がりすぎずにうまく前方に飛んで行ってくれます。
どの 程度ラケットを立ててどの程度こすり下ろせばちょうど良い返球になるのかは、経験的に会得するものなので、練習ゲームのときから意識的に色々試してみるとよいでしょう。
レシーブするために構える位置は、スピードロングサーブに備えて台からある程度の距離をとっておきますが、ショートサーブとわかった瞬間に、台に思いっきり近づき、右足を台の下に差し込み、体を打球点に近づけるようにしてください。
このようにすることで、肘を伸ばし切らずにやや曲 げた状態でレシーブすることができ、角度調節がやりやすくなります。
●嫌なところに返す
低くても相手の待っているところへ返すとけっこう打たれてしまいます。そして、「もう何をやっても だめだ。」という絶望感に襲われます。
でも嘆いてばかりもいられない。少しでも抵抗を試みましょう。
相手の嫌なところに返すということを覚えれば、ブチ切れツッツキや高速ツッツキでなくても、相手の攻撃をかなり制限することができるのです。
相手の嫌なところをつくためには、まず一般的には相手の位置を見ます。レシーブ中なので球を見ないわけにはいかないのですが、相手の体も視野の中には入っているので、位置を認識することは十分可能です。
まず、前後について。
相手が台にくっついていれば、エンドラインに近い長いツッツキが処理しにくいです。台から離れていればネット際の短いツッツキが攻めにくいです。
じゃあ、どちらでもな ければどうするの?ということですが、この場合は大きな弱点はないのですが、とりあえずは台上で 2バウンドするような台から出ないツッツキをバックに送って、なるべく相手からフォア強打されないようにするのが第一のオプションになるかと思います。
次に左右について。
相手が標準的な位置にいればミドル、フォアに大きく寄っていればバック側、 バックに大きく寄っていればフォア側の遠くが急所になることが多い。
相手の位置に応じたこれらの対応だけでもかなりの効果があり、単に決まった位置にレシーブしているよりは相手の攻撃頻度がある程度減る
(相手がすぐに強打できずにツッツキ返球となる回数が増える)ことになります。
これに加えて、さらにちょっとしたテクニックを使ってみようという方は、フェイントをかけるレシーブを混ぜてみてください。
これは、打球前の動きと実際の打球を違うものにするということで、例えば、 フォア前にストップしますよ、という構えをして相手にそこを予想させてから、実際は急にバックに長くツッツくといった方法です。
「ええっ!そんなのムリ!」という方は今すぐでなくても、おいおいでも結構です。1セット中に 1 回か 2 回でも、やってみてはいかがでしょう。
下手なフェイントでも相手が警戒していないときに突然やられると、上手い人でもたじろぐかもしれません。
そうなれば、ま ことに愉快ではありませんか。